季刊 表現の技術

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運動がめんどくさい人の気持ちがようやくわかる

私は基本的に家でひとりで仕事をしているんですが、今週はめずらしや、家を出て人と打ち合わせをする仕事が3回あった。3日外出した。ものすごく疲れた。

疲れるのがイヤなので、今後は家を出て人と会う仕事は週2回を限度とする。月の上限は5回にしようと決めた。よくそんなにひとりでずっと仕事できますね、そっちのほうがキツいですという人が多かろうと思う。

「人と会うのは楽しいじゃないですか、そりゃ疲れることもありますが、それ以上に得るものがあるでしょう」というのは正論である。人とあまり会わないから、たまに会うと疲れるのであり、疲れるから人と会うのがよけい億劫になるのである。

私は体を動かすのは好きで、すすんで走ったり筋トレをしたりする。運動が嫌いな人はぜったいにそういう余計な運動はしない。それどころか移動が必要なときはできるだけ乗り物に乗って運動量を減らすようにつとめたりする。なるべく電車に乗らないようにしてたくさん歩こうとしがちな私とは別の種族である。

「もっと運動しましょうよ、体を動かしたらスカッとしますよ」

「もちろん疲れますよ、疲れが心地いいんじゃないですか」

「運動をしているうちに、楽しくなってきてもっと運動したくなるのです」

と言いたい。これまでも言ってきた。これからも言うであろう。しかし運動したくない人が運動したくないのは私が人に会いたくないのと同じだ。