季刊 表現の技術

すべての人間に公開

知り合いの編集者さんに教えてもらった音声文字起こしサービス

AIに着々と仕事を奪われつつあるライターです。

まだ少しは仕事がある。先日インタビューをした。いままでインタビュー音源は自分で聴きながら手動で文字起こしするか、文字起こしが済んだテキストを編集者からもらうかしていた。
今回も自分で起こそうとしたのだが、そういやAIとどの程度関係があるのか知らないけど、今は自動で精度の高い文字起こしをしてくれるサービスがあるんだよな、多分…と思って、ちょっと検索してみたら毎日1時間分の音源に限り初月無料、というサービスが見つかったので、それを使ってみた。十分に使える起こしがすぐに上がってきた。

もっと便利なサービス、たとえば永遠に完全無料だったりするやつはないかなーと思って、打ち合わせで会った知り合いの編集者さんに「いい文字起こしのサービスないですか?」と聞いたら「あるよ、あのね、LINEがやってる、なんて言ったかな。名前忘れたけど、便利なんだよ。みんな使ってる。月300時間までなんだけど」

300時間!
自分で検索して見つけたやつの10倍である。 (勘違いでした。300分です。データをAIの学習用に使うことを承諾すると600分になります)しかも初月といわず当面は無料らしい。教えてもらったのがこれである。

 

CLOVA Note公式サイト

 

「みんな使ってる」というから、俺が知らなかっただけでもう有名なのだろう。
早く教えてくれよ。

起こしの品質は、こちらも十分使用に耐える。

プロのテープ起こし職人さんが作ってくれる、専門用語でも固有名詞でもほぼ完璧に起こされてる(発言者が言い間違えていたら「ここ、○○の言い間違えでは?と注記まで入っている)起こし原稿を当たり前だと思ってきたライターが言う「十分使用に耐える」であるから、かなりのものである。

ところでテープ起こし業者各社は今どうなっているのだろうか。怖いので考えないことにする、と正直に言うのが私に示せる最大限の誠意だ。ごめんなさい。

CLOVA Note はLINEがやってるだけあって、LINEのチャットと同じように発言者ごとに吹き出しでテキストが表示される。吹き出しをクリックすると該当箇所の音声が流れて、聴きながら修正や補完ができる。これは確かに便利だ。

近い将来、ライター仕事の注文がなくなるまではこれを使っていこうと思う。

 

追記:300時間は勘違いだったけど、やっぱり最初に使ったサービスよりも

CLOVA Noteである。1日1時間の制限がなく、1時間を超える取材音声を切らずにアップロードできるのが助かる。なにより当面無料で、○日までにサブスク解除しないと…という心配をしなくていいので。