季刊 表現の技術

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気分がアガる薬

2週に一度の脳メンテに出かける。今日もこのビルの階段は、1〜2階に入っているケンタッキーフライドチキンの油でヌルヌルしている。クリスマスシーズン直後だからいっそうヌルヌルしているように思える。

ドクターが、今もらっている2種類の薬のことを、

「両方とも気分がアガる薬で」

と言い、すぐに「…と、いう言い方は、アレですが」と付け加えた。

しかし、事実それらは、気分のアガる薬である。

事実をありのままに述べると不謹慎になってしまうことがある。このドクターは前に膝に血が滲んでいた、そうあのドクターです。