季刊 表現の技術

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霊障の季節

午前中に仕事をしていたら急に首から肩にかけてが重くなった。

ちょうど仕事をしたくなかったので、「霊障だ、霊障」などと言ってしばらく床に横になっていた。たぶん気圧のせいだと思う。

ちなみに私は、怨霊のたぐいはまったく怖くないのである。現実に負けて不幸な死に方をした人が化けて出るのであって、そういう人にはなんとなく共感できるからである。現世における強者、のうのうと生きている人びとこそが怪物なのである。